日銀の責務

2009年11月30日

円高が相変わらず進んでいる。物価も下がっている。この状況において日銀の責務とはなんだろうか?日銀という中央銀行は何のために存在するのか?
今日もまた一ドル86円である。テレビの番組を見ていると総理大臣が閣僚を集めたり、日銀の総裁が発言したり、テレビのニュースステーションでは日銀が国債を買えばよいのだ、というハウツーの議論を展開していたり。
こんな状況の下で誰が何をすべきなのか、それぞれの責任をはっきり見極めるべきではないのか?
日銀の責務は通貨を発行して国債を買うことではない。その責務は通貨価値の安定である。
その手段は何であろうと通貨価値を安定させることが日銀の責務である。
したがって、日銀の総裁に聞きたいことは国際を買うとか買わないとかいうことではなく円の通貨としての価値をいかにして安定化するか、である。
この段階でハウツーの議論に入ってしまうと問題の本質を見失う危険がある。

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