アテネの一市民だったら、、、

2012年3月16日

ギリシャの財政破綻の話はもう数ヶ月になるだろうか?
ようやく治まりそうな気配だがその議論はマクロ経済の世界だから大所高所の話なのでどうも判りにくい。自分自身の理解力の問題かもしれないが、、、
そこで、アテネの一人の市民としてみたらどうみえるか、妄想してみた。
まず、その市民は昔からのアテネ市民の末裔でギリシャが西の世界に入ったりあるいは東の世界に入ったり、東西文化の間を行き来してきた歴史を体感している一人である。
ギリシャの羽田悪人の4人に一人は公務員といわれるがこの市民は公務員ではない。また、税金逃れの象徴として有名な医者でもない。アテネの市街地で一軒の店を構える小売商である。
この市民にとってそもそも国債の価格が下落するなんて話はピンと来ない。ほどほどの金は持っているが自分の国の国債など危なくて手は出せない。そもそも国債は外国の金持ちがその高利回りに惑わされていたり、思惑をもった金融機関が買っている代物で自分達、庶民には関係ないのである。
だから、国債が紙くずになる、とさわがれてもそれがなんだ?‘という感じで、ギリシャを食い物にしようとした外国の連中がちょっとだけ損をするだけではないか、と思っている。
しかも、実はその外国の連中はギリシャ政府に国債を発行させ、それを自分達に売らせた金で自分達の国の商品、代表的なのは戦闘機、など買わせているので、もうその時点で十分儲けていることぐらい、ちょっとした市民なら知っているはなしである。
だから、ギリシャ国債を紙くずにしたくないのはギリシャ人ではなく、外国、とくにヨーロッパの中の大国の連中であることは知っている。
彼らが勝手に買った国債、しかもその金で自分達の国のものを買わせた連中が買った国債が紙くずになろうとも市民には関係ないのである。
逆に、国債が紙くずになると国の財政が破綻するから金を貸してやる、金を貸すからには担保が必要だから財政を緊縮しろ、、、これは我々市民にとってはとんだ迷惑だ。。。。

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