第二の足の裏

2012年8月21日

人間の体の中で最も酷使している場所は?
目か耳か?
目は寝ているあいだ休んでいるから、24時間稼働している耳の方が時間的に酷使されていると言えるが、、、目が疲れた、ということはあっても耳が疲れた、ということは滅多に感じない。
足と手を比較しても、生活のスタイルで大分違いがあるが事務職の人にとっては手の方が、、体を動かす仕事の人にとっては足の方が酷使されているだろうから、一般に手と足のどちらが酷使されている可判断は付きにくい。
その中で、足の裏は立っている時、歩いているときには全体重を支えているという点ではかなり酷使している場所だろう。
その足の裏を守ってくれているのは靴をはじめとする履物だが、最近気がついたもうひとつの足の裏の味方がある。良く作られた靴下である。
靴下が足を保護しているのはよくわかっている。
靴擦れを防いでくれているのなど靴下の一つの機能である。
ただ、自分はこれまで家に帰ると履いていた靴下をすぐ脱ぐという習性があった。足に何かくっついているのがいやなのである。
ところが、最近は家に帰っても靴下を脱がずに履いている自分に気がついた。
家の中でその靴下を履いていることが不快ではなく、縛られた感じもなくしかも歩きやすいのである。
具体的な感覚をいうと、足の裏が床をしっかりつかむ感じがある。ただ、どの靴下を履いても同じ、というわけではなく、ある種の靴下だけの特別な感覚であり、それ以外の靴下の場合は相変わらずすぐ脱いでしまう。
そこで履き続けている靴下についてどんな製品なのか見てみたら、タビオと言うメーカーの靴下のときに脱がずに履いていることが多い、ということがわかった。タビオの靴下全てではなく、とくにスポーツソックスタイプの靴下の場合、どうも靴下を履いている方が気持ちが良い。
そんなわけで、最近は出かけるわけでもないのにこのスポーツソックスを家のなかでも履いている。
靴下などというものはもうどこにでもある、これといった機能的な差別化の余地もない普通の商品だとおもっていた。これまで靴下を買う時はほとんど素材と長さくらいで選んでいた。それ以外の機能的差別化はかんじなかったからである。
1年半ほど前、丸の内のビルの一階に靴下専門の店を見つけ、ウインドウにカラフル靴下が並んでいたのでフラッと立ち寄り、2足かったことからタビオとの付き合いが始まった。靴下などせいぜい500円程度と思っていたのに1000円前後したので 一瞬、高いな、と思ったのがその時の印象である。それ以来、特にこれと言う理由もなくたまに店の前を通った時にセールのサインが出ていると2、3足かっていたのだがあるとき偶然スポーツソックスを買ったことでこの店の靴下の違いを感じた。
いまや 自分の第二の足の裏になってきつつある。
どんなところにその秘密があるのかはわからない。しかし、もはや改良の余地などありえないと思われる 靴下にこれだけの違いを作り込むことができるなら、このほかにもまだまだ手を加えると面白くなる品が身の回りにありそうである。

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