11.3 Tokyo Tomorrow First Event

2010年11月 2日

明日、11月3日、Tokyo TomorrowというNPOの主催する最初の
イベントが開かれる。
目的はTokyo Tomorrowという団体の活動のおひろめである。
イベントなので当然出し物がある。
UKから招待した女性ボーカリストをはじめとしたTokyo Tomorrow
の登録(所属ではない)アーティストの演奏などである。
場所    日仏学院のキャンパス (JR飯田橋下車数分)
時間   14時半 開場
      15時  開演
日仏学院でおこなうので簡単な食事も用意してある。とくに
クスクスに期待が高い。
当日券は2500円、まだ少々残っているはず。
Toukyo Tomorrowは今年の四月に設立されたNPO.
中心メンバーはほかに本業をもっている40代のひとたち。
いろんな職業の人が集まっている。
NPOの目的は東京の明日を考え、それに向かって活動をする、
という程度にしか決まっていなく、けっこうあいまいである。
したがって、NPOだから理事という世話役たちがいるのだが
今のところ、結構同床異夢のところもある。
若い人たちも活動に参加していて、主体は慶應義塾大学の
大学院のメディアデザイン専攻のひとたちである。
このグループに限らず、このところNPO活動が大好きな大学生
をあちこちで見かける。彼らの体質にあうのだろうか。
Tokyo Tomorrowの活動の軸、というか共有部分は音楽活動で
ある。活動を展開するのに何か共有部分が必要なので音楽を
共有部分にしているが、音楽活動そのものが活動、とおもって
いる人もいれば音楽は活動を展開する道具とか手段と考えて
いる人もいる。
この、はっきりしないところが良いとおもっている。
もうひとつ、共有されていることがある。
ターゲットセグメントを家族、ファミリーとしているところである。
私とTokyo Tomorrowとの関係は、この活動を始めようとした
人たちにかつぎあげられたこのNPOの理事長である(らしい)。
理事長ってなにをするかって?
活動をしているひとたちの邪魔をしないことである。
どういうわけか、いつのまにかいくつものNPOに関係をもっている。
今回のTokyo Tomorrowの活動も含めてつくづくインタネットの
パワーを感じる。もし、インタネットがなかったら何人かの専従の
事務局が必要だっただろう。
ノーベル賞をとったサーチ理論ではないが、こんなところを見て
いても一般事務作業がネットに取って代わられた現実を感じる。

今、はまっている本

2010年11月 1日

もう半月くらいまえからはまっている本がある。文春文庫の‘周恩来秘録‘という上下二冊で800ページを越える文庫本である。
真っ赤なカバーに周恩来秘録という大きな文字と背景に周恩来の顔がこれも大きく浮かんでいる刺激的なデザインである。
実は今年の春に上下まとめて買ったのだが読み始めてけっこう疲れるので放り出していたのを、習近平の後継指名と尖閣列島の件がきっかけで読み始めた。
問題意識があるのと無いのとで、こんなにも読書の態度がかわるのかと自分で驚いている。
この本は1940年ごろから1976年に周恩来が死ぬまで、周恩来を中心にして近代の中華人民共和国のなかの権力闘争を描いた本で、周恩来の伝記の形式で書かれている。
この本は実におもしろい。今起きている日中関係の背景をいろいろ想像させてくれる。
その中でひとつだけ、領土問題に似たようなケースが出ているので紹介しておく。この本の興味ぶかさのほんのひとかけらの紹介である。
1969年3月に中国とソ連の国境でダマンスキー島事件というのが勃発した。
この事件はまさに領土問題で発生した事件である。
この事件をきっかけに中国のソ連に対する外交姿勢は変化し中国とアメリカが近づくきっかけとなった。そのときの中国の外交戦略が‘遠交近攻‘という戦略である。文字通り、遠くと交わり近くを攻撃する、である。同時に断固反撃、交渉準備、という戦術も使った。
また、当時のソ連のコスイギン首相がなんとか中国の首脳と会おうとハノイで行われるホーチーミンの葬儀にかけつけたのだが、周恩来は早めに葬儀に参列したあとすぐ帰国しコスイギンをすっぽかした。
コスイギンはその帰路、強引に北京に立ち寄り周恩来にあえたのだが、、このとき、周恩来がコスイギンに対して示したと思われる方針で四条合意実現というのがある。
その四条とは、1.境界線の現状維持、2。武力衝突回避、3.紛争地域での接触を避ける、4.住民が引き続き生産し、漁業や放牧ができることを保障する。
これがソ連との交渉の努力目標であった。
もう、このあたりで終わっておくがおもしろすぎないか?
とくに、周恩来がコスイギンをすっぽかしたのはハノイだったのだ!中国にとっては勝手知ったハノイ、というわけなのだろうか。