地図にコンパス

2010年1月11日

昨日、コンパスを購入。ちょっと精度のよい物が欲しかったので渋谷の東急ハンズに行き、製図用のコンパスを買った。2900円。
買った理由は地図の上で距離を比較したり、ある地点からの到達範囲を知ったりしたいためである。すっかり地図にはまっている。
それではなぜ、距離の比較をしたくなったのか?普天間基地の移設問題である。
このところ結構話題の中心にある、在日米軍の現在普天間にあるヘリコプター基地の移転先の議論である。
一昨日のニュースを見ていたら、官房長官が沖縄に視察に行くという。2日間かけて視察するのだが、その中に新たに移設候補と名前の出てきた二箇所があるらしい。
そもそも、外務大臣がいて、防衛大臣がいて、、、それで、なぜまた官房長官が、、、ということも気になるが、それはさておきこの二箇所の視察地のひとつに下地という場所があった。
以前宮古島に行ったことがあるのでこの島の名前が頭にひっかかった。
そこで地図をさっそく広げてみたら、この下地が宮古島の近くの場所であると言う理解で間違っていなければ、その場所は沖縄本島からかなり南に位置し、沖縄本島と台湾との中間くらい
のところにある。
そこでどれくらい離れているかをほかと比較したいためにコンパスの調達となったわけである。コンパスの幅を沖縄の那覇と宮古島にセットして、その幅をほかの場所と比較してみる。
東京を起点としたときの東海道の上では彦根あたりまでの距離である。
韓国のソウルを起点としたらちょうどプサンまでの距離と等しい。
上海を基点としたら南京までの距離とほぼ同じである。軍事のことはまったく疎い。
しかし、将棋を考えるとどこに駒を置くか、と言う場合に自分だけの都合では決まらない。相手の布陣を考えその先も見通し駒をおくのではないか?そんな風に考えると沖縄本島から南に300数十キロ離れている場所がどうこう、というのではなく、移転先はおのずから描いている作戦、戦略の観点からも絞られてくるのではないのだろうか?そんな視点の議論はまったくメディアには出てこないが地図を見ていたらそんなことを思ってしまった。
地図は面白い。見る前にはまったく考えもしなかったことに気づかしてくれる。

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