真新しい手帳

2010年1月 6日

手帳は新年を表す。
10月ごろになるとあちこちで手帳を売り出す。昨年の売れ筋はクオヴァディスと言うメーカーの製品だったとか、でも、、、、、
今年の仕事始めは1月5日だった。新年早々、‘にやり‘とする風景を地下鉄の中で見かけた。
それも、行きも帰りも、、二回も、である。朝は普段より少々早めにでたのでちょっとラッシュをすぎたころ。
始発に乗ったので席に座って向かい側をみると中年男性ビジネスマンがふたり、手帳をとりだして一生懸命なにか書き込みをしている。お二人ともけっこうおしゃれな手帳である。
特に一人は特徴的で、明るい茶色の、スエードっぽい表紙の手帳にワインカラーのローラーペン(みたところモンブラン?)で書き込んでいる。もうお一人は黒い皮表紙の手帳である。
地下鉄の中なので写真を撮れなかったのが残念である。この写真はぜひ撮っておきたかったのだが、、、、わたしも手帳は大好きである。しかし、昨年は買わなかった。一昨年も買わなかった。理由は簡単である。もう何十年もの間、手帳を買っては一月もたたないうちに使わなくなる。せいぜい昔は電話帳としてつかうくらいであったが、最近はそれも携帯電話になってしまったから手帳はますます遠くなってしまった。
使わないとわかっていても、2,3年に一度は買ってしまう。なぜ、使わない、放り出すと判っているものをいい大人になっても買ってしまうのか自分でもよくわからない。買うときに‘来年は必ずつかうぞ‘と決心して買っているわけでもない。たぶん、また放り出すだろうな、とおもいながら買っている。ほんとにアホである。
地下鉄の向かいに座っている中年男性二人をみてこんなことを考えながらひょっとしてこのお二人もわたしと同じ三日坊主ではないのだろうか?とおもっていた。薄茶色のスエード風の手帳にワインカラーのペンで書き込んでいる人は絶対三日坊主である。なぜって、手帳の機能よりも手帳を持っている自分のスタイルに満足を感じているようにおもうから。もう2週間もすれば机の上に放り出してしまっているだろう。

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