超薬アスピリン

2010年10月26日

先日、‘超薬アスピリン‘と題する新書〔平凡社、平澤正夫著)を見つけた。
副題がついていて‘スーパードラッグへの道‘。
中身は押尾学の世界とは無関係な、真面目な本である。
買ったその日に読み切ってしまった。
特に中高年におすすめする本である。
松岡正剛の読書録にも入っているので、それを読んでから買ってもよい
かもしれない。

アスピリンは子供の頃から解熱剤として、あるいは頭痛薬として気軽にお世話になってきた薬である。
30錠で1000円ちょっとの値段だからどちらかといえば値段のやすいほうに入る薬である。ある日、テレビでアメリカの映画をみていたときのことである。その映画はニューヨークのメディアの世界の大物、ロングアイランドに住む高年に近い中年の売れっ子ドラマ作家、そしてその娘、さらにロングアイランドの病院の医者、といったところが主なキャストである。
実はメディアの大物、多分60歳過ぎ、とドラマ作家の娘とはおともだちで、二人で娘の母親のロングアイランドにある家に来ていた。
二人が部屋にこもっているとき、理由はわからないがこのメディアの大物が心臓発作をおこした。
救急車が呼ばれ、病院に担ぎ込まれた。ストレッチャーで運ばれる患者にたいして青年の医者が‘バイアグラは使ったか?‘と聞いた。患者のメディアの大物は一呼吸おいて首を横にふった。そうしたら青年の医者は大声でアスピリンの注射の手配をしろ!と指示を出した。
このシーンを見て、心臓発作にアスピリンを処方するのか!とアスピリンの鎮痛解熱以外の効用を知った。あわせて、なぜか判らぬがバイアグラを服用しているときにはアスピリンを飲んではいけないのだ、ということも知った。
ちなみに、アスピリンもバイアグラもバイエル社の製品である。
実は、私はアスピリンのことはそんなによく知らなかったのだが若い頃から頭痛がするとアスピリン、ちょっと気分がはっきりせず頭がすっきりしないとアスピリン、という具合にアスピリン好きで、日本では見かけないがアメリカでは最近コンビニで売っているガムの粒が入っているジャーのような容器にはいったアスピリンを売っているので出張のときに見つけると買ってくるほどであった。
そんなわけでなんとなくアスピリンに関心があったところでこの本を見つけたわけである。
250ページほどの新書だが一冊まるまるアスピリンの効能について書いてある。
アスピリンは1897年にはじめて売り出された薬である。もう110年を越えているが、今なお現役の薬であり、じつはアスピリンはバイエル社の製品だが処方のライセンスを得ていろんな会社が頭痛薬、あるいは鎮痛剤としていろんな商品名で発売している。それぞれすこしずつ処方が異なる。
バッファリンもそのひとつである。
わたしにはそれらのなかでもアスピリンが一番体質に合っているように思う。
なぜ心筋梗塞に効くのか、心筋梗塞に効くなら動脈硬化に効くのか、さらには脳梗塞にも効くのか、、、というような疑問が映画のシーンを見て以来ずっと持ち続けていたので、そんなことを少しでも知りたくてすぐこの本を買ったわけである。
本は私の疑問に答えてくれただけでなくさらにいろんなことを知ることができた。
薬を自己判断で使用することは危険性もあり薦められることではない。
しかし、身近な薬がどんなものなのかを知っておくことは決してムダではないとおもう。
むしろ医者に処方された薬をなんの疑問も持たずそのまま服用しているほうが問題ではないか、とおもっている。
この本に書かれていることをこれ以上紹介するよりも、ぜひ読んでみることをお勧めするのがベストであろう。
読んだあ、どうするかはそれぞれのこの本の読者の判断である。

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