大学教育と就職

2011年12月 1日

今日から就職活動の会社訪問など、解禁だそうである。
以前のブログで書いたように、企業は積極性があり、コミュニケーション
が出来て、チームのメンバーの一人としてチームワーク良く仕事の
できそうは応募者を選ぼうとする。
受験する学生は、企業の求めている人物像をおもんばかってか、自分が
いかに積極的でコミュニケーションがうまく、チームワークに優れている
かを経歴書に書き、面接となればそれを強調する。
ただし、それらをどこで身に付けたかというと、大学の講義を通じて、と
答えたり書いたりする応募者は無く、おおよそすべての応募者はサークル活動
の委員の経験からリーダーシップを身につけ、バイトから仕事に対する積極性
とチームワークを学び、海外旅行からコミュニケーションの重要性を学んだ、
と言う。
そこで、企業側は採用!となるのだが、そこには大学を卒業した応募者を
採用するのにも関わらず、大学の講義から学んだことはほとんどなく、あると
すればその大学の名前だけである。
どうもこの辺りがすっきりしないので、偶然見つけた`学問の進め`の現代語訳
を見てみた。すると最初の数ページにその答えが書かれていた。いくつかのフレーズを適当に抜粋する。
福沢諭吉著、斉藤孝訳 現代語訳 `学問のすすめ`(ちくま新書)
人は学ばなければ智にならない。智のないものは愚かな人である。
世の中には難しい仕事もあるし、簡単な仕事もある。難しい仕事をする人を地位
の重い人といい、簡単な仕事をする人を地位の軽い人という。
おおよそ心を働かせてする仕事は難しく、手足を使う仕事は簡単である。
天は高貴を人にあたえるのではなく、人の働きにあたえるのである。
学問とは、ただ難しい字を知ってわかりにくい昔の文章を読み、また和歌を楽しみ
詩を作る、と言ったような世の中での実用性の無い学問を言っているのではない。
一生懸命やるべきは普通の生活に役立つ実学である。
以上、`学問のすすめ`の最初のところの抜粋であるが、これが正しいとするなら
大学ではサークル活動とバイトと海外旅行を必須とし、今提供しているほとんどの
講座を選択科目としてみてはどうだろう?
あるいはコミュニケーション、チームワーク、リーダーシップを養成する科目を
必須科目として入学初期のカリキュラムに整備すべきではなかろうか。
もし、大学にそのようなカリキュラムがまだ整備される段階に至っていないとすれば
大学外でもよい、体系的にこれらを養成する仕組みがあれば、現状に見られる求人側と求職側のミスマッチが改善されるはずである。
理想的には義務教育の範囲内でこのようなコミュニケーション能力、チームワーク、リーダーシップの養成がなされることだろう。

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