またまた銀座日記

2009年12月 1日

銀座日記は池波正太郎の晩年の数年間の日記である。今の時代でいえばまさにブログの内容。
主な内容は書いているものと朝昼晩の食事と試写会情報。

先にも書いたがこのところ毎日数ページずつ池波正太郎の銀座日記を読んでいる。
なぜ、毎日数ページずつか、というと風呂の中で読んでいるから、そんなにたくさん読めない。今日読んだページの日記は1989年の正月であった。池波正太郎は1923年の生まれであるから66歳の正月である。ちょうど私の今の年齢。
自分と同じくらいの年齢のときの日記なので今の自分と比較して読めるので余計おもしろい。
今日読んだページではこのところの体力の低下を嘆いている。このところ、体力の衰えとか、視力の衰えとかのぼやきが多い。
しかし、不思議なことに、物忘れなど記憶力の減退、読書力の減退、にかんしてのぼやきは無い。時々原稿を集中してかけない、という集中力の低下について墓かれているが、、、
この日記を読んで驚くのは池波正太郎の恐るべき食欲である。食欲が減って着た、という記述がこのところ頻繁に出てくるが、減退状態は私のほぼ通常の状態である。作家はほとんど座っての仕事であろうから、こんなに食べてほんとによいのだろうか、と思うほどである。毎日の食べたものの話を読むだけでもおもしろい。60代の人にとくにお勧めしたい本。

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