ブルータス 本屋特集

2011年5月23日

先週、久しぶりにクラシックのコンサートに出かけた。バイオリンのリサイタルである。
アーティストは瀬川祥子さん。祖母が音楽大学のピアノの教授、母親は三姉妹の真ん中でビオラ奏者、ほか二人はピアノ奏者とバイオリン奏者という音楽一家。
祖母から見ると三代目というわけである。
音楽はDNAの影響が強いといわれている。代が進むにつてDNAが濃縮されるのだろう。
半年ほど前、はじめて演奏を聴いた。
そのときの印象は鋭く繊細な演奏、という感じだった。楽器の性格かと思いながら聴いていた。今回が二回目。
場所も時間帯も同じ、演奏家も伴奏も前回と同じ、さらに自分が聴いた席もおなじ。
わざわざ同じ席にしたのは最前列がちょうど空いていて、前回座った真ん中が空いていたので同じ席なら同じように聴けるだろう、との考えだった。
聴き始めると、あれっと思った。結構、聴いた演奏は覚えているほうなので今回も前回の演奏のイメージをもって聴きにいったのだが、耳に入ってくる演奏は自分が持っている記憶の演奏に合致しなし。
曲目はもちろん異なるが、演奏スタイル、音色など曲目が異なっても共通なものはいくつもある。
鋭く、繊細なイメージをもった耳に入ってきたのはふくよかで張りのある音である。前回は楽器のほうが演奏よりも特徴的であったが今回は演奏にしたがって楽器が鳴っているという感じである。ひょっとして席が違っても会場がちがっても前回との演奏の違いは気がついたかもしれないが、これほどはっきりは判らなかっただろう。明らかに演奏は進歩していた。
次のリサイタルではどんな変化を聴かせてくれるか、楽しみである。

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