魚の干物

2010年4月 7日

先日、久しぶりに築地の場外市場に出かけた。
このまえ行ったのは年末だったから4ヶ月ぶり。土曜日の朝だったせいか結構すいていたので普段運んでいて見て歩けなかったあたりをうろつくことができた。
発見したのは乾物屋。そこで、魚の干物を4種類仕入れた。

この乾物屋は場外でもちょっと奥まったところにあったので今まで気がつかなかった。
実は数年前までは場外の入り口近いところに乾物屋があってそこで小さなしまあじの干物を売っていたのだが、その乾物屋が無くなってしまってからしまあじの干物が見つからなかった。今回は時間もゆとりがあり、市場も空いていたので調度よいチャンスとおもい乾物屋を一軒一軒覗いていたら見つけることができた。
このしまあじの干物は4番目の写真である。
とにかく、癖のない味で日本酒にも白ワインにもシャンパンにもとてもぴったりである。
この店はかなり大きな乾物屋で、うろうろ見ていたらいろんな者が見つかったので4種類も買ってしまった。
しかし、さすがに築地だけあって4種類も買っても十分納得のいく値段である。
最初の写真はその名の高いのどぐろの乾物。軽く干しただけの生々しいのどぐろが二枚はいって800円。乾物の値段としては決して安いとはいえないがのどぐろの乾物としては抜群の値段である。これは島根県の浜田から来たもの。
二番目はこれもほんのちょっと干しただけの九十九里浜から来たばかりのうるめいわし。
新鮮さがうりでそのいわしは乾物とはおもえないほどきらきら光っている。
うるめいわしはいわゆるオイルサーディンになているいわしである。
三つ目の乾物は片口いわし。これは九十九里の漁師さんが売り物ではなく乾物にしているものをこの間物やのおやじさんがしいれてきたもの。
あまりにきれいなので店の前でそのままかじってみたらとにかくうまい。
本来はだしをとるいわしであるがフライパンでちょっと乾煎りして食べるとこれもすばらしい
酒の肴になる。この片口いわしは水に20分くらいつけておくとだしがでる。
だしをとってもまだ十分おいしいのでそれをオリーブオイルにつけるといわゆるアンチョビができる。今回は日本の魚の豊富さ、乾物の素晴らしさを再認識した。
4種類買って4000円ちょっとだった。
日比谷線の築地を降りてすぐのところが場外市場である。土曜日の朝あたりに出かけるには
とても面白い場所である。最近は買い物をしない外国人客が増えてきているがそれでも
楽しい場所である。場外は場内から仕入れて並べるので朝の6時から7時ごろがちょうど店に品モノがでそろったよいタイミングである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です